三聖病院の部屋の番号札について

2015/08/09

 三聖病院の部屋の番号札を、(先に写真で紹介したものを含み)合計27枚保管しています。
 以下に、それらの写真を若い番号から順に並べて掲げます。札は、板の上に書かれた文字を彫り込んだものですが、板の材質、文字の筆跡、「号」の字の旧字体か新字体かの別、釘穴の形、などから、本来の古い札か、後で作り直したものか、判別することができます。
 本来の古いものは、大きさはやや小さく、桐らしい用材の軽い板で、柾目が生かされ、その上に、玄雄先生の筆跡らしき文字を、彫り込んで仕上げています。号は旧字体で「號」と書いてあります。釘穴は、古建築で使うタイプの縦長になっています。このような特徴を備えた札が、玄雄先生の時代の古い札です。以上は、二十號室におられた学芸員のA氏から教えて頂いたことに拠っています。惜しいことに森田正馬の宿泊した部屋に掛けられていた番号札は、ラワン材で丸釘付けなので、後に作り直されたものと思われます。
 ともあれ、このような真贋は別として、それぞれの番号札は、その部屋で寝泊まりして、修養生活を送られた方々の、かけがえのない思い出に結びついていることでしょう。
 思い出話やコメントがございましたら、このホームページの「通信フォーム」から、ご自由にお寄せ下さい。

 
 

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第十五號室の裏面は「看護婦室」になっている。

 
 

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第二十四号室の裏面は「処置室」になっている。

 
 

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