北海道森田療法研究会で発表します(予告)
2015/06/15
来たる6月20日、札幌において開催される北海道森田療法研究会で、下記のような発表をさせて頂きます。
題 : 「 私が三聖病院で学んだこと、学べなかったこと 」
わかって頂きやすいようにと、やや直截に過ぎるような題目にしてしまいました。誤解を避けるため、発表の意図するところを記した前置きを、以下に出しておきます(発表の冒頭部分に出すスライドの1枚です)。
発表内容の事前の抄録的なことを、ごく簡単に述べると、次のようになります。
私が三聖病院とのご縁を得て、学んだことは、まず「事実唯真」という言葉に凝縮された森田療法の教えでした。
さらに三聖病院ならではの、禅的療法を学びました。“ Client-centered therapy ” ならぬ “ Dharma-centered therapy ” だと院長がおっしゃったことが印象に残っています。
一方、学べなかったこと(摂取できなかったこと、悩まざるを得なかったこと)もありました。
禅は人それぞれのもので、人の数だけ禅があります。教えを鵜呑みにするのが禅ではありません。
また、病院である以上、そこで行われていたことは、医療であり、また患者さんに対する精神療法であり、さらに禅そのものでもありました。
医療行為と精神療法と禅を調和させることは、極めて困難な課題であり、学びきれないことが残ってしまったというのが、偽らざるところなのです。