森田療法って、何ながよ?─日本精神障害者リハビリテーション学会(高知)にて─
2015/12/07
懇親会の舞台上に現れた坂本龍馬と二人の女性。
懇親会には200人以上の参加者があり、札止めになっていた。
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12月3日から5日まで、高知市で開催された第23回日本精神障害者リハビリテーション学会に参加しました。当事者や家族の方々や市民の方々も含み、様々な分野にわたる多数の人たちが全国から高知に参集されました。参加者数は約700人ほどだったそうです。精神科領域で高知と言えば、森田正馬の出身地。有り難いご縁で、森田正馬と森田療法についての講演をする機会を頂いたのでした。ただ、この学会で森田療法をどのように語ればよいのか、直前までずっと考えこんでいました。そんな自分の出番の前日、あるシンポジウムがおこなわれたのです。「生のかたち~病院で、地域で~(地域移行って何ながよ?)」というテーマだったかと思います。その会場でのご発表を聴いたのですが、発想し実践なさっているその内容は森田療法と同じであると感じました。有り難い体験でした。わが意を得たり、と思いました。私は日頃身についた自分の森田療法と森田療法観を自由に述べさせてもらえばよいことに気づいたのです。
前日のそのシンポジウムのサブタイトルにあった土佐弁での言い方に倣って、「森田療法って何ながよ?」と問われるならば、森田療法とは、自由に生きることにほかなりません。
「森田療法って何ながよ?」
「自由に生きることながよ」。
そんな話をさせて頂いたのでした。
この学会では、高知の方々のお世話になり、また北は北海道から南は沖縄までの先生方とお会いすることができました。皆様に感謝しています。
付記)
「森田正馬生家保存を願う会」の事務局長、森田敬子様や、倉敷のすばるクリニックの伊丹先生と筒井様も会場においで下さいました。
そして翌日は野市町での「心の健康セミナー」に出席し、帰路につきました。
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