三聖病院、最後の年の瀬
2015/01/13
閉院を翌日に控えた12月26日(金曜日)夜、診療最後の講話。その始まり。
同、講話中。
診療最後の講話の内容は、主に自己意識と他者意識についてでした。
この週で診療を閉じても、診療としてでない講話を、今後もまだ無期限に続けるのだそうです。「これが自分だというものはない。そのことを保証するのが、私の役割。それも要らないのだけれど、してあげないと豪語をなさるので…」。院長は2回前の講話時にこのように言って、閉院後の診療外自主講話の無期限継続を予告しておられました。
約90年に及ぶ診療は、12月27日(土)をもって幕を閉じました。
以下の数枚の写真は、一部の職員は居残っていても、患者さんのいなくなった、年末の病院の姿です。
診療を閉じた翌週の病院、玄関を上がったところから前庭を見る。この年もあと1日。
病棟の方から、閉まった玄関を望む。
病棟2階の廊下。このへんには誰もいなくなって久しい。
病棟2階の第三十六号室は、森田正馬先生が宿泊なさる専用の部屋だった。
以後あまり使用せずに大切に残されてきた。この部屋も解体される運命にある。
第三十六号室の窓からの眺め。屋根ばかりだけれど、正馬先生が見たのと同じ風景である。右は万寿禅寺。
暮れゆく同じ風景。
夕方、病院の門灯ともる。